自作PC界隈で噂になってるHIKSEMI FUTURE NVMe SSD 2TBを買いました

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タイトルにある通り、自作PC界隈で色々噂になっているHIKSEMIのPCIe Gen4のNVMe SSDAmazonで購入しました。

Hiksemiはほとんどの人は初耳かもしれませんが、Hikvisionと言えば一部の人はわかるかもしれません。防犯カメラ等を販売している企業で、Hiksemiはそのブランドです。

話題になっているのは、世界初の232層NANDを製品化したYMTC社のNANDが搭載されており、これはNMVe SSDに限らずハイエンド向けであり、アップルが交渉をしていながら、HikvisionもYMTCもBISによるエンティティリストに掲載されているため断念したことによりメーカでダブついたモノが市場に安価で流れていたものを搭載したのではと言われています。

 

 

実際、これを書いている2023年7月現在、232層NANDを搭載しているPCIe Gen5の2TBが最安値でも4万円以上することから、このSSDDRAMレスにしてもあまりにも安すぎる上に、速度がPCIe Gen4 x4の64Gbps(実効値は約63Gbpsで7875MB/s)限界値あたりまで出ています。
そもそも、PCIe Gen5接続と対応コントローラがあればPCIe Gen5ほぼ限界値のシーケンシャルリード12400MB/s程度は出るだけのスペックを有している代物ですしね。

多分同じNANDを搭載していると思われるSSDAmazonにて中国系メーカでいくつか販売されています。
価格は多少差があるもののやはりおかしいくらい安いです。

購入時は14,980円の2,000円クーポン付きで12,980円でした。

中国メーカだしあまりにも安くて怖いという人はPS5用として購入するならいいんじゃないかと思います。
この速度が出るハイエンド価格帯と比べたら半分以下ですし、一応3600TBWを謳っているので品質はよくわかりませんし非選別品としてもまぁ早々壊れないでしょう。

ちなみに、Amazonで独占販売しているMonster StorageはHiksemiの代理店で、自社ブランドで多分同じ物と思われるSSDを販売しています。

というわけで、長々書きましたが、ここからベンチマーク測定大会です。

 

 

計測に利用したPCの簡単なスペックです。

CPU : AMD Ryzen 7 3700X
CPU Cooler : Scythe 虎徹 markII
M/B : ASRock B550 Steel Legend
Memory : Team VUCALN Z DDR4-3600 32GB(16GBx2)
SSD 1 : Hiksemi Future NVMe SSD 2TB
SSD 2 : Western Digital WD Blue SN550 NVMe SSD 1TB
Video : ASUS DUAL-RTX2060-O6G-EVO
Power : Corsair HX850
Case : SilverStone Fortress SST-FT02B-W-USB3.0
OS : Microsoft Windows 10 64bit

 

CrystalDiskInfo

前回のエントリでB450からB550マザーボードに換装したことを書きましたが、ちゃんとPCIe Gen4 x4で接続されています。
それにしても、全くリードライトがされていないピカピカのストレージは気持ちがいいですね~

 

CrystalDiskMark

さすがに速いです。
ランダムは…メーカー公称値が4K Random Read 860K IOPS,Write 690K IOPSなのではて?と思ったけど、Queue Depth 32 / Thread 16なのでそりゃ全然違う値出ますね…
ぱっと見の比較はデフォルトがわかりやすいけど、NVMe SSDの公称値を比較対象にする場合はCrystalDiskMarkの設定をNVMe SSDにして、RND4K Q32T16の値を表示させないと正確な値が出ないのでここは注意しておきたいところ。

ちなみに、630MBほど埋めた状態で再測定したら4K Random Read 537K IOPS,Write 324K IOPSだったのでまぁ相応に速度は出ているかなと思いました。Sequentialと違って速度がかなり変わってしまうので…

 

CrystalDiskInfo((Western Digital WD Blue SN550 NVMe SSD 1TB / PCIe Ge3 x2)

今まで利用していたメインSSD(WD Blue SN550 NVMe SSD 1TB)からのクローンテストをするためについでに計測。
B550 Steel LegendのM.2 2ndスロットはPCIe Gen3 x2接続(16GB/s)になります。

CrystalDiskMark(Western Digital WD Blue SN550 NVMe SSD 1TB / PCIe Ge3 x2)

一応SN550もベンチマークしてみましたが、PCIe Gen3 x2だと実質半分になるので遅いですね…
それでもSATAよりは3倍以上出ているのでそこまで差を感じませんが。

 

CrystalDiskMark(USB3.1 Gen2)

ブートドライブをクローンしてそのまま起動すると面倒なことになるし、かと言ってM.2スロットのSSDは一度グラボを外さないといけないのでマジ面倒なんですが、両方その後も検証したい時なんか文字列見るだけでも憂鬱になるくらいなので、外付けUSBケースに入れて計測してみました。
確かUSB-C接続のUSB3.1 Gen2だったのでまぁこんなもんでしょうね。

スクリーンショット撮り忘れましたが、Hiksemi Future NVMe SSDの最高温度は46℃。
WD Blue SN550は48℃まで上がりましたが、マザーボード付属のヒートシンクでも意外と冷えるもんだなと思いました(M2_2スロットの熱伝導パッドのシール剥がし忘れを発見するというよくある失敗をしてしまった)。

とりあえず簡単なベンチマークはこんな感じで、非常に優秀かつ大特価なSSDだなと結果になりました。

あとは非選別だと思うので外れ個体引いたり、同じ名前でいつの間にかNANDが違う物に変わっていたりとかそんなことがなければとりあえず1台買って損はないと思います。

 

さて、思ったより長くなってしまったので、クローンでやらかしたり、上で書いた外付けケースのレビューは別途エントリとして書きたいと思います。

では、また会いましょう,Bye!